アレルギー検査
血液を採取して調べる検査とパッチテスト(背中などに金属等の成分を貼付する)で調べる検査があります。血液では花粉、ハウスダスト、ダニ、食物、動物などのアレルギーを調べることができます。アトピー性皮膚炎やじんましんなどの患者さんではこのような検査を行うことがあります。
パッチテストは金属アレルギーや化粧品のアレルギーを調べる検査です。金属の成分や持参していただいた化粧品を専用のテープにつけて背中に貼り、発赤や水疱などの変化を確認し、判定します。検査中、3日間ほど入浴できないのが難点ですが、金属や化粧品によるかぶれ(接触皮膚炎)の原因検索として有用な検査です。また掌蹠膿疱症や汗疱(手・足に小さい水泡を伴う疾患、異汗性湿疹ともいう)という病気で金属アレルギーが関与することがあるのでこれらの疾患でも検査を行うことがあります。
ダーモスコピー
腫瘍性病変が悪性か良性かを判断するための検査機器です。拡大鏡のようなものを病変部に当てて細部構造を観察し、その所見により診断します。例えば足の裏にできたほくろが悪性かどうか、顔に出現したしみやいぼのような病変が皮膚癌かどうか等この検査で大抵判断できます。痛みは全くなく、体への侵襲のない非常に優れた検査手段です。ただし、中にはこの検査をしても良性か悪性か判断しかねる場合もあり、そのようなケースでは大学病院を紹介させていただきます。
真菌顕微鏡検査
水虫(足白癬・爪白癬)、カンジダ症、癜風などの診断確定のために行います。水虫に関しては同じような症状を呈する疾患(異汗性湿疹や掌蹠膿疱症など)を鑑別する必要があり、原則としてこの検査を施行し、診断を確定後適切な薬剤を処方しております。検査結果はその場ですぐにわかります。
ナローバンドUVB照射装置
乾癬・尋常性白斑・結節性痒疹など紫外線を患部に照射する治療が有効な疾患があります。当院ではナローバンドUVB照射装置を備えたデルマレイ200を設置し、これらの患者さんの治療にあたっています。アトピー性皮膚炎でも有効なことがあり、治療の選択肢に加えています。